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福祉施設からの喫茶利用に対して、お店からの想い

施設から利用されるお客様も増えてきました

施設から利用されるお客様も増えてきました

以前よくご家族でお見えになっていたご婦人に久しぶりにご来店いただきました。
前と違ったのは、ご家族ではなく施設スタッフの方と一緒に来られたこと。

ご婦人はいつも注文していたケーキとコーヒー。
スタッフの方にオーダーを伺うと「私は大丈夫です」とのこと。

ご婦人は照れくさそうに「いいから、出したるから、あんたも注文しいよ」とオーダーをすすめて、最後は一緒に喫茶を愉しんでお帰りになられました。

たぶん、ご婦人が「うさぎとぼくにコーヒーを飲みに行きたい」とおっしゃったので、施設の方が一緒に来られたのだと思いますが、「コーヒーを飲む」というのはたぶん本当の想いではなかったんですよね…。

もし、このままひとりでコーヒーを飲んでいたとしたら、「自分は連れてきてもらって飲ませてもらっている」とすごく切ない想いになったんじゃないかなぁ…と。
そんなことを思いました。

高齢の方だけでなく、障害者施設からのご来店でも同じようなことがあります。

ご婦人のように、ある程度は自分で想いを伝えれられる方だといいんですが、知的障害の方であれば、コミュニケーションが難しい、話し言葉のない場合もたくさんあります。

利用者さんだけオーダーしてスタッフは待っているという状況もしばしば。やっぱりちょっと悲しくなります。
お店に連れてこられて障がいのある方だけ食べる。スタッフはその様子をじっと見てる。
これって対等な立場でもないし、どこかで差別しているんじゃないかなとも思う。

言葉にはできないかも知れないけど、想いはたぶんご婦人と一緒。
同じ時間を共有、共感してほしい。
その体験が、ご本人だけでなく、次に家族さんが一緒に出かけるときの喜びにもつながるんですよね。

制度上の問題や、施設の方針や費用がどこから支出されるかとかの問題もありますが、もし、施設のスタッフさんが、家族や友人と一緒にお店に行く場合、同じ振る舞いをするのかなぁ…と。

利用者と施設スタッフの関係である前に、ひとりの人として接してほしいなぁ…と願っています。

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ウワグチ タカキヨ

ウワグチ タカキヨ

店主うさぎとぼく
大阪・阿倍野昭和町にある築80年の長屋で営む珈琲店「うさぎとぼく」店主。魚座、O型。元福祉職、キャリアカウンセラー。精神保健福祉士。現在、セミナーの準備中です。 左側のアイコンは店主個人のSNSアカウントです。