信州松本での帰省の間、少し足を伸ばして伊香保温泉まで行ってきました。
駐車場は満車になっているところが多かったですが、メインの石段街にはあまり人がおらず。
朝方の気温は10℃台。店主の好きな寂れ感のある写真も撮れたし、落ち着いた雰囲気で過ごしやすかったです。
温泉街や旅館はゆったりできるだけでなく、学ぶことが多いので大好きです。
オシャレな旅館、グラスはIKEAでした
宿泊した旅館は、食事場所も庭園のなかにある個室だったり、内装もすごく凝っていてオシャレ。食事も良かった。
旅館での食事では絶対に地酒と決めているので、地酒の飲み比べセットを。ただ、グラスがIKEA製。冷酒用のグラスっていくらでもあるやん…と思うんですが、まさかのIKEA。
店主はお酒を飲んでいい感じだったので注意力は散漫でしたが、夫人はお酒を注ぐ前に「これIKEAやね…」と気づいていました。IKEAの食器って底面に大きめにIKEAって印字してあって、グラスは飲んでいると、底にIKEAのロゴが見えてくるんですよね。
夫人の「IKEAやね」の言葉の後にあった、しばしの沈黙のなかには色々な含みがあるんだろうなぁ…と。IKEAのロゴを見た瞬間に、夫人の目が死んでたような気もします。
IKEAのグラスを使って何が問題なん?と聞かれると困るんですが、家ではいいけど、お店にはふさわしくないなぁ…と。例えるなら「カフェのスタッフ全員が上下ユニクロを着てる」というのと同じ感じでしょうか。
前に記事に書いた「なんか違う」と共通するものがあるような。
IKEAの商品を使う場合は「イケバレ」しないように「イケ隠し」を
ウチもオープン前はちょこちょことIKEAに足を運んでいたので、使っているものも多いです。
思い出してみると、店内でイチバン目立つ生豆の容器がIKEA。IKEAのディスプレイスペースぐらいIKEA推しになっていました。
安くて使い勝手の良いものも多いし、数もたくさんある。やっぱり便利なんですね。
でも、明らかにIKEAだとわかるものをお店で使うのはちょっと。
IKEA商品を使う場合には、見えるところで使わないか、明らかにIKEAだとバレないように工夫したほうがいいかなぁ。
IKEAで食器を物色していたときも「これはウチのお客様には合わないなぁ…」と感じたように思います。
お客様にはちゃんと選んだ食器を使いたい。
お店としてのしつらえや、お客様へのもてなしの話でしょうか…。
カフェでもIKEAのグラスを見かけることがときどきあるので、記事を読む人のなかには「あれ、これはウチの店がディスられてる?」と思う方がおられるかも知れませんが…。
IKEAのグラスをお店で使っていると、お客様は言葉に出さなくても、なんとなくガッカリする人が多いんじゃないかなぁ…と。
そんな風に思っています。
そんな学びも含めて、旅行ってやっぱり楽しいなぁ…と。