めずらしくゆったりめの土曜日。無事に営業が終了しました。
今日は、ウチの不協和音さんの誕生日。
お客様がカウンター上の薄汚れたフェルト人形に「おめでとう」とお声かけをされていきます。
ちょっと変わったお客様が多いようです。
さて…、
ランチパスポート、通称ランパス。
天王寺・阿倍野エリア版も3回も発行されているそう。
ちゃんと見たことはなかったんですが、知っているお店もちょこっと載っていました。
ランチパスポートって?
ランチパスポートと言うのは、カンタンに言うと「この本を掲載店に持って行ったら安くランチが食べれるよ」というもの。
有料のクーポンチラシみたいなもんですね。
出版社にとっては、本が売れる
飲食店にとっては、宣伝になる
お客様にとっては、安く食べれる
と、三方よしのサービスだそうです。
食べログも似たような月額サービスをはじめたので、まだしばらくは流行りも続くのかなぁ…と思っています。
店主も外勤が多い仕事をしていた頃は、よくワンコインランチのお店に行っていたので、今も同じ仕事をしていたら活用していたかも知れません。
お客様のなかにもおそらく使っている方がいらっしゃると思います。
ランチパスポートに載せたら客をやめる
で、先日、お客様とランチパスポートの話になったんですが、そのときに出たのが「うさぼくさんがランチパスポートに載せたら、客をやめる」「あぁ、そういうお店になったんやなと思う」という言葉。
お店に対する特別感というんでしょうか。
このお店に行くことで、「ええ感じやなぁ」「私イケてるなぁ」と思っていたのに、お店がランパスに載ることで急にイケてないように見えてきて、そこに価値を感じていた自分もイケてないみたいに思ってしまう。だから行くのやめる。
たぶん、そんな感じだと思うんですが、伝わりますでしょうか…。
決してランパスがダメとかいうのではなくて、お客様がどこに価値を感じていて、お店としてどう応えるかみたいなことなのかなぁ…と思っています。
お店が考えているよりも、お客様のほうがシビアにお店のあり方を見てるんですよね。
お店としてどちらの方向を目指すか
便利さやお得感で選ばれるお店、私イケてる感で選ばれるお店。
そういうお店、そうじゃないお店。
飲食だけに限らず、スーパーにしても服屋さんにしても、「パンツはユニクロでいいけど、カットソーはちょっとええやつ」とか「他のは業務スーパーでいいけど、これは成城石井で買うねん」とか…。
自分たち自身も「使い分け」をしているので、どちらが良いということはないんですが…。
お店としてどちらの方向を目指すかみたいなこと。
ウチは「そうじゃないお店」としての方向性を歩んでいきたいなぁ…と。
「あそこ量あったし安かったで…」よりも「あそこ、なんかなぁ…ええねん(ニヤニヤ)」、そんなのがいい感じ。
ちょっと変わったお客様と話をしながら、なんとなく思いました。