子連れ客お断りの話がTwitterのトレンドに上がっていました。お店としても言いたいことがあるけれど、子連れOKかNGかというカンタンな2択の話でもなく、誤解されるリスクのほうが大きいので最近は書かずにいたのですが、TwitterBlueに入って長文も書けるようになったので、長々と書いてみようかなと思いました。
(Twitterに投稿した文章を校正したものになります)
うさぎとぼくのスタンスとしては、子連れの可否については言及するのを止めました。
理由は「子連れOK」=「うるさくしても良い」と理解する人が増えたから。周囲が迷惑だと感じるほどの大きな声で話をされるお客様を秒で潰しにいく武闘派のお店。元々が子連れ客NGのイメージを持たれがちではあるので、あれこれ書くことで変に誤解を生みやすいのであれば、子連れNGだと思われたままのほうが良いのかなぁと思っています。
ただ、お子様連れのお客様がご来店になっていないかと言えばそういうわけでもなく、お店に通われるようになってからお子さんが生まれたお客様などは当店でカフェデビューされていますし、お店としての考えかたを理解してご来店いただいていますので、特に問題と思うようなことは発生していません。店主が元保育士志望の子ども好きだと知っているお客様もおられるかと思います。
#保育士にならなくて良かったねという声を多数いただいております
#罪人を多数輩出したかも知れない
お店の考えかたについては、昔のBlog記事に書いてあります。その当時から考えかたやお店のスタンスもあまり変わっていないので参考にいただければと思います。
(この記事と記事に添付しているリンクあたり)
店主として言えるのは「お店としてはどのような雰囲気が望ましいか」ということくらい。自分自身は子育ての経験はないので、あまりアレコレと言うのもおかしな話かなと。
話は変わりますが、福祉施設で働きはじめた当時は知的障がい者のガイドヘルパー制度もまだなかったので、ボランティアという名の休日出勤にもよくかりだされていました。
重度知的障がいのある利用者さんが外に出かけることはご家族にとって大変ご負担なことだったので、外出の経験を重ねるのは職員が請け負ったほうが良いのかなという考えから(謝るのも恥をかくのも他人のほうが良い)。ガイドヘルパー制度に向けてのソフトランディングという意味合いも。
利用者さんには成功体験を重ねてもらい、その様子を見たご家族も安心して一緒に外出できるようになることが目標にあったので、飲食店さんには事前にご連絡し、こちら側の状況や起こりうることをお伝えしたりなどの打ち合わせをして出かけるのですが、やっぱり大きな声を出したり、待てずにイライラとされたり、辺りを汚してしまったりと。店員さんだけでなく隣に居合わせたお客様にもペコペコとしながら、食事をすることが多かったです。(一緒に居酒屋などにも出かけたりしました)
お子さんと比べても、そもそもが理解や受け入れをしてもらいにくい人たち。外出時に気をつけていたことは「利用者さんへの正しい関わり」と「支援者として周りからどう見えるかを考えての振る舞い」の2点。施設(や居宅)での関わり方と外出先での関わり方の最適解ってちょっと変わるんですよね。外出先では、利用者さんへの最適な支援を考えつつ、周囲に対してはより良い支援者を演じる感じ。家と外は違う、普通のことかも知れないですが。
障がいのある方が外食されている際、不快に思われるお客様や店員さんはやっぱりいらっしゃって、それは仕方がないしこちら側も申し訳なく思うことなんですが、周りの人の不快な気持ちを和らげるのは「支援者がどのような振る舞いをしていたか」によると思っています。「自分の振る舞いが周りの人から見て納得感があったかどうか」。納得感があるとちょっと勘弁してもらえるというか…。そのあたりが大切なのかなと。
このあたり、お子様連れのお客様の場合もちょっと似てるのかなぁと想像しています。周りに気をつかってペコペコしましょうねということではなくて、親御さんが客観的に納得感のある振る舞いをされていたかどうかということなのかなと。どうにもならないときはどうにもならないし、出かける場所やお店によって振る舞いの最適解も変わると思います。
子連れ客お断りを表明するようになったお店さんも子どもさん自体がアウトというわけではなかったと思うんですよね。自分のお店とはちょっと違う振る舞いをされたお客様だったなぁ、もう子連れNGと分かりやすく線引きしておこうか…というような流れじゃないでしょうか。
周囲が納得されるような振る舞いをしていたかは、子連れ客だけでなく1人で来られた方やご夫婦やカップルで来られた方にも当てはまることなんじゃないかと思います。ただ、お店には合わない(子連れではない)お客様を線引きする言葉や術が見つからないだけのこと。子連れでないけれどもお店に合わない振る舞いをされるお客様は、引き続き来店されていることだと思います。
#子連れではない迷惑客の入店を事前に防ぐことができる魔法の言葉があれば嬉しい
自分たちも他店に訪問する際は、お店の雰囲気を壊していないか、お店にあった振る舞いができているか意識しながら過ごすことができればと思います。
お店側としては、初訪問のお店のTPOなんてなかなか分からないと思うので、お店として考えていることを継続して発信したり店頭に掲示したり、お客様にはその場でお伝えしていければと思っています。その辺りの積み重ねでお店の雰囲気が作られていくのかなと。あらためて。
短時間でバーっと書いたので、誤字脱字、変な文があるかと思いますが。
ではでは。