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お店として障害のある方に配慮するのは、配慮することでやっと一般の方と同じサービスを受けることができるようになるから

※写真と本文は関係ありません

銀座のお店のツイートのおかげで、なんとなくモヤモヤしている今日この頃。

ずいぶんと昔、店主が福祉施設(障害者作業所)で働いていた頃の話。

知的障害のある成人の利用者さんたちと、大阪城近くのコンサートホールでクラシックを聴いてから、隣のホテルでランチを食べるという企画をしました。
周囲の方に迷惑をかけるかも知れないけど (いや、おそらく迷惑をかけそうだけど)、コンサートも小学生はOKのやつだし、まぁギリギリいけるかなぁ…という感じ。

ご家族は周囲に気を遣いすぎてそこまでできなくても、職員は別に恥をかこうが謝罪しようが大丈夫。
施設での経験が積み重なれば、将来的にはご家族と一緒でも「いけるやん」となるかなぁ…というためのものでもあります。

急に大きな声が出てしまったり、ピョンとジャンプしてしまったりなどなどと起こりうることを想定しつつ、お店や会場の方へ説明とお話。
飲食店はホテル内の1店舗が快く受け入れてくれました。ホールのほうは、周囲の迷惑を考えると受け入れは難しいという感じでしたが、2階席後方の入口近くの席で問題が起こればすぐに退出するという条件で受け入れてくださいました。

で、当日。

想定していたハプニングも起こらず。職員の緊張感やお店やホールの雰囲気を察してか、すごく落ち着いた動きに。コンサートとランチともにいつもとは違う特別感とともに楽しめていたようでした。無事に終了。
様子を報告すると、ご家族の喜びようがスゴかったです。

ホテルの飲食店もコンサートホールも、すごく配慮いただけたので、実行できたことだったなぁ…と。
おそらくお店やホールとして大切にしたいことをずいぶん譲歩して受け入れてくれたんだろうと思っています。

相手の都合も分かるので、それがダメだと言う気もないですが、小学生のお子さんでも入場可能な場所でも、障害ゆえに成人していても入れないということは結構あること。

その人自身の特性や状況にもよりますが、周囲からの配慮を受けてやっとマイナスからゼロ地点に。一般の人と同等のサービスを受けれるようになる場合があるんですね。障害者だけ優遇されたり特別扱いされて不公平ということじゃなくて、配慮があってやっとゼロ地点に。
障害の有無に関わらず、程度の差こそあれ配慮が必要な場合もありますよね。

個人的には、ハプニングが起こるからとハナからあきらめるんじゃなくて、なるべく一般の人と同じようにできるものなら実現できる手助けができればと思っています。

これは、現在お店をやっている立場でも同じ。

ウチのお店は店内の雰囲気を大切にするため、界隈でもなかなかお店独自のルールに厳しくて、お客様にお声かけをすることが多いです。
ただ、どの人にも一律に同じ基準でお願いをするわけではなく、やっぱり人によっての差は出てきます。
障害のある方、乳幼児、高齢の方などなど。

(もちろんお声かけしても大丈夫そうであれば、障害の有無や年齢に関わらずお店のルールをお伝えしています。)

これは障害があるからゆるすとか、優遇するとか、大目にみるとかじゃなくて、配慮することでやっと一般の人と同じ権利が保障されると考えているから。それぞれの人に合った配慮はやっぱり必要なんですね。

それをお店の人間だけでなく、時と場合によっては周囲のお客様にも受け入れていただくことがあると思います。
お店としては店内の雰囲気を守り、お客様には快適にお過ごしいただけるようになるべく努力をするけれど、店員やお客様それぞれが臨機応変で寛容でいることができたらと思っています。
決して周りのお客様に「仕方ないから我慢しろ」と言いたいわけではなくて、できれば温かい目で見てほしいなということ。

そのあたり、ご納得いただける方だけにご来店いただければと。

あと、たとえば、外からは分かりにくい障害で配慮が必要な場合は気兼ねなくおっしゃっていただければ。

ではでは。

関連リンク
障害を理由とする差別解消の推進 (内閣府)

関連記事 (あわせてお読みください)
どんなお店の雰囲気が理想か…というお話

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ウワグチ タカキヨ

ウワグチ タカキヨ

店主うさぎとぼく
大阪・阿倍野昭和町にある築80年の長屋で営む珈琲店「うさぎとぼく」店主。魚座、O型。元福祉職、キャリアカウンセラー。精神保健福祉士。現在、セミナーの準備中です。 左側のアイコンは店主個人のSNSアカウントです。