夫婦のどちらかが体調を崩しているときには、身体だけでなく気持ちもゆっくり休めるようにと喫茶はせずにコーヒー豆の販売だけにしています。
ただ、先日の月曜日は短時間の用事で抜けるだけなので大丈夫かなぁ…と、午前中の間だけ店主ひとりで喫茶営業に挑戦してみました。これは開業以来はじめてのこと。
お客様にもご協力いただくため、店頭には張り紙をしてSNSでもお知らせを…。
店主がテンパっている様子を期待していたかと思いますが、残念ながらネタになるようなおもしろハプニングも起こらず終了しました。
でも、午後もひとり営業になっていたとしたら、おそらくキャパオーバーになっていたかも…。
20席の喫茶とオーダーを受けてからの焙煎。
ひとり営業用にオペレーションを工夫しても、コーヒーの抽出や調理、入店、会計、焙煎、電話とタイミングが重なることも多い。
正直なところ、現在のお店のスタイルのままで1人営業をするのは無理だろうなぁ…と。
かといって、他の人に手伝ってもらったとしても、おそらく2人では厳しい。
あらためて夫人の存在のありがたさに気がつきました。
夫婦での営業は、もうひとりの自分と仕事をしているようなもの
他の人とでも慣れてくれば息が合ってくるんだと思いますが、夫婦で一緒に仕事をしていると、息が合ってるのとはまた少し違った感じ。
自分がもうひとりいるとか、自分が拡張された感じに近いでしょうか…。
視界にはいなくても何をしていて次に何をするか予想できるし、イレギュラーな対応が必要なときでも自分が考えていることと同じ行動を取ってくれる。
価値観、長所や短所、人との相性なども分かっているので、スムーズに作業ができるというだけではなくて、より複雑な連携と臨機応変な役割分担ができたりする。
例えば、お客様が入ってきた瞬間に「このお客様は店主のほうが相性良さそう」とか、なんとなく思うんですが、その感覚的な判断も一致してる。
人手としても2人分以上の力が発揮できるし、自然と苦手なところを補い合いながら仕事をしているので、ストレスも少ない。
何かトラブルや失敗があったとしても、夫人に対しては腹が立つこともまったくないし…。
相手を尊重しながら仕事をしてくれてるなぁ…というのをいつも感じる。そういった気持ち的なところも仕事のやりやすさに繋がっていると思う。また、お店の空気感にも…。
あらためて感じる、夫婦で仕事をしていることのありがたみ。
でも、もしかしたら、そう思っているのは店主だけなのかも知れないので、そのあたりはあえて夫人に聞かないようにしておきます。
ではでは。