今日は食べログ関係のニュースが流れていたので、飲食店さんなんかは気になったかと思います。切り口によっても意見が分かれると思うので、ここではあまりニュースについては語りませんが、気になる方はリンクをチェックしてみてくださいね。
→ 「食べログ」批判削除「容認できない」請求棄却 (読売ニュース)
そんなこともあったので、ちょっと食べログの話もからめて…。
本日ご来店いただいたお客様から夕方に「男の人の愛想が悪い」というお電話をいただきました。お店としては不快な思いをされたようで心苦しいです。たまたま夫人が電話を受けたので「体調が悪かった」と言ってくれたみたい。もちろん全くそんな不調はなかったんですが、たぶん自分が電話を取ったとしても、スタバ行ったらええやんと思いながら「ごめんなさい、お腹が痛いです」と答えたかも知れません。
ただ、この「愛想が悪い」という話。かれこれ3年も言われ続けてきたので、いいとも風に「今日も愛想が悪いね」「そうですね」みたいな感じになってきました。慣れって怖いですね…。
また、これはいよいよ新しい価値、芸の域に入ってきたのかなぁ…と。まったく怒ってないのに「怒ってるん?」と夫人からも言われることがあるので、芸歴としては実はもっと長く師匠クラスなのかも…。
ずっと努力はしてきたんですが、日頃の積み重ねの甲斐もなく、かなりネイティブに愛想が悪く思われるようです。
ネイティブアイソワルイヤンです。
でも、他の人が書いたブログなんかを見ていると、同じように人見知りの引きこもりがちの人にとっては行きやすいお店だったりするようで、価値というのは思ってもみないところに見出されることもあるんですよね。
店主はあまり他店の接客は気にならず。逆に愛想が良いと「ヘラヘラしてちょっと気持ち悪い」と思うことも。人の価値観ってそんなもの。
本人的には今日の接客は80点くらいの満足できる出来 (もし、うさぎのタトゥーシールを貼ってたら100点越えてたくらい)。それで不満が出るくらいだと、もうウチとしては、これはこれで仕方がないなぁ…と思うようにしています。努力しても竹内力レベル。
食べログのほうにも、オープン当初はそんな接客の不満を含んだレビューを書かれていたんですが、最近では「食べログのお客様のほうがすばらしく物わかりが良いなぁ…」と感じることも増えてきました。みなさん意外に思うかもしれませんが…。
そんなことが分かる直近のレビュー2件から抜粋。
事前にそうと分かっていれば不満にならない。気にならない。むしろ距離感が心地よかったくらい♪
ありがたいですね、この理解度の高さ。音符までいただきました。こうしたレビューを読むと、むしろ食べログ利用者のほうが理解があるように思えてならない。もちろんウチに限っての話かも知れませんが…。
食べログのレビュアーさんは、来店前にお店の情報を必ず見ているんですよね。食べログ自体は飲食店情報に特化しているので、ユーザビリティは結構高い。「愛想が悪い、待たせる、急な休みがある」という、ウチのマイナスな情報も店舗ページを見ればすぐに分かるようになっています。
だから、食べログを見てはじめてご来店いただくお客様って、そのあたりを理解されてから来店いただけるということ。で、同じ接客でも音符までくれる。
そもそも、今日お電話いただいたお客様は「男の人」と言っていたので、お店が夫婦でやっていることや、その「愛想の悪い男の人」が実は店主だったということも知らずに来店されたんだと思います。ウチの情報を知らなかったんですよね。
そういうお客様は自分の独自の価値観のもと、お店を判断することに…。だから不満につながることが多い。
事前に情報を知っているか知っていないかって、自分たちにとっても、たぶんこれからはじめて来店されるお客様にとっても、結構大切なこと。
その情報源が、たとえ食べログであっても。だからウチにとっては、必ずといって良いほど事前情報をチェックしてくれる食べログ客って、実はありがたい存在なのかも…。
特に接客だけでなくても、どの店でもどこかしら不満につながる怖れもあるし…。大切なのは自分たちの情報をしっかり発信しておくこと。
訴訟を起こされた会社さんも、もしかしたらそのあたりの情報不足もあったのかも知れないなぁ…と。ウチもこんな状況なので、もちろんまだまだ。今日のお客様も再訪はないと思いますが…。
今後の期待をこめて、★★☆☆☆
※この投稿は、うさぎとぼくの主観的なご意見・ご感想であり、あくまでも一つの参考としてご活用ください。