うさぼく夫婦が旅行に行くときは、あまり若い人が行かないところを自然と選んでいます。
人が多いところは疲れるし…。
神社やお寺、温泉が好きなので、そんなのが点在しているちょっと落ち着いたエリア。
古い街並みが好きなので、宿泊先の近くにあれば散策の候補地に。
昭和町の長屋でお店をするようになってからは、より興味が湧くようになった気がします。
まっぷるやるるぶにも載っているような、いわゆる「小京都」と言われる地方の古い街並み。
雑誌を見たときは「良い感じちゃうん?」と思うんですが、実際に訪れてみると寂れているところが結構多い。
ここ大丈夫なん…と人を遠ざけるような薄暗い雰囲気の食堂や蕎麦屋、なぜかどこでもある微妙なパワーストーンのお店、和紙を巻いた万華鏡を売ってるような民芸調のおみやげ屋さん。
営業はしてるっぽいけど何屋かも分からないし、地元の年配者の井戸端会議になっているお店。
あと半分くらいの店舗は営業していないのか閉店したのか…。
いかにも「ヤバそうな感じ」がなんかいい。
観光地のピークを過ぎて、朽ちていくような雰囲気に萌えるんですよね。でも、普通の人は行かないだろうなぁ…と。
行く理由があまり見当たらない。
そんな様子を見ていると、重要文化財みたいな古い建物がたくさんあったり、景観が良かったりしてもダメなんだろうなぁ…とやっぱり思う。
街の魅力というのは結局、人やお店が作っていくものなのかなぁ…と。
自分たちのいる昭和町や南田辺エリア、良い感じの建物はたくさんあるけど、ちょっと前まではあまり注目することもなかったもん。
少しずつお店が増えてきて、つながりも増えてきて、なんとなくなエリアのイメージもできてきて、またそこに興味を持つ人が集まって、街の魅力やブランドにつながっていく。
桃ヶ池長屋周辺を見ていると、本当にそんな感じ。
建物じゃなくて、人なんですよね。
自分たちもその一端を担っているのかも知れない。そう考えながら営業しないといけないなぁ…と。
春むすびのフライヤーをいただいて、毎回の賑やかなイベントの雰囲気を振り返りながら、そんなことを思いました。
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