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うさぎとぼくは、お客様に元気をあたえないお店

うさぎとぼく店内写真

うさぎとぼく店内写真

「今日も元気に顔晴りましょう」
「今日も1日笑顔で。」

もし、店主がSNSにこんな言葉を書いたとしたら、客層が変わるだろうなぁ…と。
忙しすぎておかしくなったんじゃないかと、すごく心配されるかも知れない。

元々、テンションが高くない店主

店主はあまりテンションが高くないです。
ハツラツとした感じはほとんどなく、大きな声も出さないし、表情の変化も少ない。
ロックのライブに行っても肩から上に手をあげることもなく、はじめから終わりまで仁王立ちでステージを見てる。ほぼ無言で、ときどき座る。

オンでもオフでも特に変わりないんですね。

やる気がないとか、だるいとかもなく、ただ自然に過ごしているとそんな感じになるだけ。良い風に捉えると「自然体」なんですが、一般的なカフェではあまり働いていないタイプだと思います。面接を受けても、おそらく採用されない。

にこやかにしたほうが良いのは分かってるんだけど、無理をして振る舞うのは精神衛生上よろしくないし、結局は本心ではないんだろうなと相手に見透かされるんじゃないかなぁ…と。

今日、ちょっと笑顔の練習をしてみたんですが、頬の筋肉がプルプルと震えていました。
やっぱり無理はしないほうがいいですね…。

「頑張れ」と言うのも、 言われるのもしんどい

本来はそんな意味ではないのかも知れないですが、「頑張る」という言葉も「無理をする」というニュアンスを含んでいるような気がしています。
美辞として使われやすいけれど、あまりポジティブな意味合いの言葉ではないだろうなぁ…と。

で、周りには頑張ってない人なんかおらず、みんな頑張ってる。さらに「頑張れ」とは言わなくていいんじゃないかと思う。

ハタから見ると笑顔で明るい印象の人でも気丈に振る舞っているというか、どこか無理しているというか…。周囲を見ていると、そんな感じの人が多い。
例えるなら、首元まで水位が上がってきて、つま先立ちをしながらアップアップと息苦しく毎日を過ごしているような感じ。

そこへドボドボと水を注いで、さらに水位を上げていくのが「頑張れ」という言葉。
人によっては致命傷になりかねないくらい、精神的に追い込む言葉でもあるんですよね。

個人的にはほとんど使わないし、人にも言わない。
どちらかと言うと「無理のないように」のような表現を使うことが多いです。

うさぎとぼくは、お客様に元気をあたえないお店

自分たちが元気ハツラツとした性格でもないので「ご来店いただいたお客様に元気になってほしい」みたいな気持ちもない。自分があまり笑顔でもないので「お客様を笑顔に」みたいなことも言えない。
お客様に頑張れと鼓舞するようなこともないし、人の背中を後押しするようなこともない。

ただ、ご来店いただいたお客様が疲れているのであれば、ありのままを受け止めて寄り添って。背中を後押しするよりも、大丈夫だとゆっくりと背中をさする。
アップアップと息苦しくしてるのなら、ちょっとだけ水をすくって少し呼吸が楽になるように。

けっして元気を与えられることはないけれど、つらさを和らげる。お店を出た後に「まぁなんとか大丈夫そう」とか「少しだけ肩の力が抜けたかなぁ」と思ってもらえるような、そんな雰囲気のお店になればなぁ…と。

役割としては「緩和」。

それが、自分たちの個性や経歴を活かしてできるお店づくりでもありそう。なんとなくですが、そんなことを思っています。

ではでは。

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ウワグチ タカキヨ

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店主うさぎとぼく
大阪・阿倍野昭和町にある築80年の長屋で営む珈琲店「うさぎとぼく」店主。魚座、O型。元福祉職、キャリアカウンセラー。精神保健福祉士。現在、セミナーの準備中です。 左側のアイコンは店主個人のSNSアカウントです。