少し前にお客様から「とりあえず子供を旦那に預けてひとりでうさぼくに落ち着きにきたと、ママ友さんが3人くらい立て続けに投稿していた」という話を聞きました。
気持ちがアップアップと息詰まってきたところを落ち着きにきてくれたみたい。
そんな駆け込み寺みたいな使いかた、お店にとってはありがたいです。
話を聞いていると、カフェ(飲食店)によって用途やシチュエーションを使い分けているようで、このお店は元気なときに話をしにいくところ、このお店は息抜きするところ…などがあるそう。
ウチのお店は「ぬるま湯要員」。
年明けに書いた記事から抜粋すると、
日頃感じている息苦しさを少し和らげ、呼吸や気持ちを整えたりする場所なのかなぁ…と思っています。元気を与えることはないけれど、つらさを和らげるようなお店でありたいな…と。ダメなところがあっても否定されない場所。
そんな場所であればと。
お店の雰囲気や提供するメニューなどのしつらえだけでなく、自分たち自身もそう感じてもらえる要素のひとつ。
前にインスタで書かれていた「超塩対応だけど超親切」という表現もけっこう気に入ってる。人見知りなところも、覇気のないところも、接客業にはマイナスに捉えられがちなところでも、逆に価値として使えば良いのかなぁと思っています。
元施設職員や精神保健福祉士という経歴、夫婦とも小柄なところや、店主がナヨナヨしているところも、お店にとってはプラスなところ。
コーヒーを売っているようで、コーヒーを売ってるわけでもない。
コーヒーを買っているようで、コーヒーを買っているわけでもない。
コーヒーも、あくまでもお店を構成する要素のひとつ。
商品づくり自体の考え方も、お店のイメージや役割があって作っていくもの。
細かな要素がひとつひとつ積み重なって、全体を構成していくんだろうなぁ…と。
お店の場所でなくてもそんな「うさぼく感」を出せたら良いなぁ…と思うんですが、言葉にはできても表現するのはなかなか難しいですね。