定休日にお伺いしたごはん屋さんに、新しいスタッフさんが入っておられました。
大手のカフェにお勤めだったそうなんですが、夜営業の勉強も…と。独立開業のために1年間限定で働いているとのこと。
店主と年齢も近かったので、頑張ってほしいなぁ…と思っています。
と同時に、ちょっとうらやましい気持ちも…。
それは自分たちがまったく未経験のまま、お店をはじめたから。
未経験で、馴染みのない場所で、知り合いやコネもなく…。なかなか無謀な開業。
でもまぁ、オープン3年で7割は閉店すると言われているなかで、もうそろそろ4年。
目新しさもなく流行りのものも出さないお店だけど、今でも雑誌の取材に来ていただけたり、某グルメ口コミサイトでもそこそこの評価をいただいてたり。
開業準備中に想像していたよりも、たぶん上手くやれてると思う。
そう考えてみると、飲食経験は必ずしもお店の継続に必要はないと断言できる。
たぶん必要なのは別の要素。
業態にもよるけれど、トースターとコーヒーメーカーの操作ができれば、とりあえず喫茶はできるし。
ただ、未経験というのが、いつまでもココロの中についてまわる。
満たされず、胸のあたりが渇いた感じ。
師匠は、YouTubeとクックパッド。
経験者なら当たり前のことでも、まったく知らないことがたくさん。
同業者さんの集まりに参加したりしても、どこか引け目を感じることも。
このコンプレックスが原動力になっているという側面もあるんだけれども、5年10年たったとしても、この渇きは変わらないんだろうなぁ…と。
性格上の問題なのかも知れませんが…。
だから、これから開業しようとしていて経験を積む機会があるのなら、それはやっといたほうがいい。
年齢や時間、生活費や準備資金が許す限りで。
ということで、店主もどこかのお店で実習してみたいなぁ…と。
ふつふつと思っています。
接客にやや難ありですが…。